大谷選手と出会い、専属通訳となったことで、水原さんはマネーをはじめとして多くのものを得たのは確かでしょう。しかし失ったものもまた多かったのではないでしょうか。常に注目されたくさんの人に囲まれる大谷選手。そのハードさは凄まじいものがあると思いますが、大谷選手ほどの完全無欠なスーパーマンならば、それも受け止められるかもしれません。しかし、大谷選手と常に帯同していた水原さんも大谷選手と同じとは言わないまでも、少なくない注目が集まっていたわけで、それがストレスでなかったはずはありません。
大谷さんと違い、英語がペラペラなだけのただの人である水原さんは、ただの人としての人生を失ってしまったわけです。
大谷選手と出会っていなければ
大金を得たら金銭感覚も変わってしまいます。
大谷選手ほどのパーフェクトヒューマンであれば、大金を得ようが、美女に囲まれようが、様々な誘惑にもびくともしないかもしれませんが、普通の人は違います。分不相応な待遇を得てしまった水原さんは、ギャンブル依存症だと自身で告白しましたが、大谷選手と出会っていなければ、ギャンブル依存症になっていなかったのではないでしょうか。出会っていなければ賭けられるカネなんてたかが知れていたでしょうし、分不相応なストレスからも無縁でギャンブルに逃げることもなかったでしょう。
水原さんが今後どのような人生を歩んでいくのかわかりませんが、少なくとも大谷選手と世間の目に人生を狂わされたことには違いなく、大谷選手とそして我々は水原さんに対して常に罪の意識をもって向き合っていかなければなりません。
文／鈴木チチロー
写真／Wikipediaより（撮影／Moto “Club4AG” Miwa from USA）
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