田端 SNS上はともかく、現場で絡まれるのは面倒くさい。だから、あまり言いたくはないんですが……でも、言わずにはいられないのが、モーニングの人事問題。やっぱり、停滞していると思うんですよね。
――譜久村聖の卒業による「リーダー生田衣梨奈」の誕生は、どのように見ましたか?
田端 順当に考えると、石田亜佑美だったんじゃないですかね。ただ、僕としてはそれでもぬるい。石田が生田と刺し違えて2人同時に卒業し、代替わりが一気に進むぐらいの方が胸熱だった。極論、小田さくら辺りまで卒業して、牧野真莉愛が新リーダーで若手中心のグループに組み直した方が人気は出るでしょ。古参メンバーのことは、もう充分見た……って言うとまたハロオタから叩かれるんだけど。
――ただ、道重さゆみがAKB好きを表明しただけで叩かれた頃と比べれば、ハロオタの保守性もかなりやわらぎました。
田端 指原莉乃とモーニングのコラボユニット「サシニング娘。」が結成されたときも、意見が真っ二つに割れましたね。もちろん、ハロオタ全員が両手を挙げて歓迎する必要はないし、割れるのがオタクらしくておもしろい。ただ、指原はモーニングのガチオタだって分かってるわけじゃないですか。ある意味、我が軍ですよ。敵視せず、大人の余裕で受け入れろよと。
――古参のハロオタは、AKBの台頭でオワコン扱いされた時代を経験しているので、自尊心と敗北感がないまぜになった複雑な感情があるんですよ。
田端 勝ち負けは常にあっていいけど、だからといってハロプロしか受け入れないのはもったいない。ハロプロを保守的と批判しているハロオタが一番保守的という。
頭がいい子はアイドルを辞める
――別界隈といえば、笠原桃奈の「日プ女子」参戦も、ハロオタ界隈を沸かせました。田端さんも、笠原への応援演説でネット上を燃えさせました。
田端 これ言うと、また炎上しそうなんだけど……。僕の勝手な憶測ですけど、一岡伶奈や山﨑夢羽の卒業、さらに言えば川嶋美楓の体調不良なども、笠原の影響があるんじゃないかと。まず、大前提として笠原はまったく悪くない。ただ、彼女自身も意図せず、すごく大きな問題提起をしちゃった。ハロプロで頑張り続けても大成しないって改めて考えさせてしまった。
――実際、本人の志向として、ハロプロよりもK-POPの方に向いているメンバーは少なくないと思います。