駕籠 そうですね、悪趣味なものは描いてましたけど(笑)。『サイバーコミックス』で描いてた頃に、姉妹誌としてホラー漫画雑誌を出すって話があって、そこのラインナップに入ってたんですけど、ちょうどその頃、宮崎勤事件が直撃して、結局そのホラー雑誌がポシャッちゃって。もしかしたらそのへんで力を発揮できたのかなという気もするし、いまさら言ってもしょうがないですけど。
——でも、下手に力を発揮してたら余計な逆風が吹いた可能性も大ですよ。日野日出志先生がけっこうなダメージを負ったみたいに。
駕籠 ああ、それはあったかもしれないですね。目立ったかもしれないけどバッシングもあったかもしれないですね。僕はあんまりバッシングって受けたことないんですよね。
——この内容で(笑)。
駕籠 ハハハハハハ!
ウンコ話
——やっぱりどこか間抜けというか、ちゃんとふざけてる感じが伝わると思うんですよ。
駕籠 ああ、そうなんですかね。たとえば氏賀Y太さんなんて、ど直球で猟奇的なものを描いてると、けっこう炎上したりしてるみたいなんですけど、僕はそういうのあんまりないんですよね。僕のなかでは一応ギャグとして描いてるところが大きいので、なんだかんだそのへんは伝わってるのかなと思うけど。
——基本ポップなのが大きいんじゃないですかね。作風こそこうだけど、エロとウンコ大好き感はそんなには伝わらないというか。