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吉田豪が駕籠真太郎先生にインタビュー!

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駕籠 うーん……ただ筒井(康隆)さんの小説にもスカトロ要素がわりとあったりして、スカトロ要素を読んで自分なりにくるものがあって、『フラミンゴ』ではウンコと女の子の人体改造メインでやってましたけど。

——結果的にそれが作風になっていって。

駕籠 だから結局、エロ漫画雑誌に載ることで自分の世界が展開できたという感じですよね。もともと大友克洋さんとか士郎正宗さんとか、そういうガチなSFやりたかったんですけど、そっち方面で売ってたらなかなか自分の世界を作れなかったかもしれないです。

——その亜流で終わってた可能性もあった。

駕籠 そうそうそう、だからそこにエログロ要素とか入れていったことで逆に、マイナーではありますけどそっち方向で目立つことができたのかなっていう気はしますね。

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『マンガ・エロティクス・エフ』が転機

——19歳のとき『COMIC BOX』でデビューしたわけですけど、その時点ではまだ自分の道は見えてなかったわけですよね。

駕籠 それなりにグロい要素はありましたけどね。グロっていうか不謹慎ですかね、相当不謹慎なヤツをやってたんで。

——『COMIC BOX』も特殊な媒体じゃないですか。非常に政治色の強い、そして編集長の才谷遼さんはパワハラでも有名で。

駕籠 ああ(笑)。ちょうど僕が『COMIC BOX』に載ったときが原発特集号(88年8月号、特集『まんが・危険な話』)で。

——あ、それボクも買ってますよ!

駕籠 そうでしたか。そのとき僕の『宇宙大作戦』って作品が核戦争ネタで、だからその号に載ったのかなとは後々になって思ったんですけど。ふつうに考えたら漫画情報誌でなんで原発特集なんだって気はしますけど。

——あの時期、才谷さんに完全にスイッチが入ったんですよね。それで別冊を作ったり。

駕籠 ああ、別冊ありましたね。

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