なりすましの話が含まれていた裁判では、訴えた5件の投稿のうち3件に関して主張が認められている。基本的には勝っていたのに、なりすましの件を含んでいたために反訴され、そこでなりすましをしていたことが認定されて負ける羽目になったし、オンライン規約の件では、
「被控訴人(はあちゅう)が提出した証拠である本件サロンの紹介ページは、本訴が提起された同年6月の直前に改変が加えられており、被控訴人(はあちゅう)もそのことを知っていたことがうかがえるから、被控訴人(はあちゅう)が、本訴において、上記のように提訴直前に変更が加えられた証拠をもって、被害申告と投稿が被控訴人(はあちゅう)によって削除された平成30年8月当時の本件サロンを巡る法律関係等を立証しようとしていることは、民事訴訟法上の信義則に照らし相当とは言い難い面がある。」
ようするに意図的な行為だと判決文で言及される羽目になっている。
こんなあからさまに負けそうな裁判の代理人をなぜ引き受けるのか不思議である。結果として訪れるであろう依頼人が受けるダメージを考えれば止めてあげるべきなのではないのだろうか。そうとはいえ、依頼人が言うことを聞きいれなかったり、弁護士にも事実を伝えていないという可能性もあるが。まあ、こういったところも気にかかる一因だろう。
これらの要因で素直に喜べない微妙な態度になってしまった人がいるのだと思う。福永氏は単に成功した高収入の弁護士というだけではなく、変わった経歴の持ち主だし、世界7大陸の最高峰登頂を達成していたり、面白い人物なのだろう。プライベートでの福永氏にはSNSやメディアを通してしか彼を知らない我々が知らない魅力もあることだろう。そういった部分が中西さんを引き付けたのではないかと思うのが自然だ。それはそれとして気になるものは気になるものだ。