まずは都議選の全42選挙区に候補者を擁立する(石丸氏は出馬しない)という方針を明らかにしているが、候補者選びに関しては公開オーディション方式をとるという。石丸氏が都議選への立候補を希望する人を面接し、その様子をYouTubeで公開するということのようだ。立候補前からファンをつくるということで支持層の下地をつくるという狙いはわかる。しかし、人気のある人から候補者に選ばれていく、芸能人の人気投票みたいなものに限りなく近づいていくであろうことは予想され、政治家を目指す志とか、政治的な方針の内容に対する判断で選ばれるのではなく、ファン受けのいいイメージを作れる人がフックアップされていくことになるのではないか。
政策が公表されない以上、政党として何がやりたいかは政治的な方面に関して言えば、正直なところさっぱりわからない。ただ、立候補者を当選させる、当選可能な立候補者を作り上げ当選させることが大きな目的になっているということは推測できる。自党が擁立する候補者を当選させるというのはどの政党でも重要な課題ではあるが、通常は党としての政策を実現させるために自党の議員を議会に送り込むことを目指すもの。「再生の道」に関する情報を見ているうちに、これでは当選させることを目的とした選挙当選請負コンサルタントみたいだと私は思ってしまった。政治家として何がしたいかではなく、当選すること自体が目的、それによる何らかの利益が目的の人ばかり集まってしまいそうで気になってしまう。
以前から石丸氏が唱えていた「東京一極集中解消」を考えると都議会選挙が手始めというのも不思議な気がしないでもないが、私の考えつけないような色々な考えがあるのだろう。
ズレた回答は相変わらず…
1月15日に開かれた新党設立の記者会見は、当初、都庁の記者クラブで開かれる予定だったのだが、日時場所の情報がネット上に出回ったため誰でも来ることができるようになってしまったとして、石丸氏側の仕切りにより別会場で行われた。その際、参加者は記者クラブ加盟社または登録者100万人の相当のネットメディアのみに限定された。