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谷本真由美×松浦大悟対談 日本のLGBTやフェミニストは海外よりも圧倒的に生きやすかった

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谷本 アフリカからの移民が大量に来るんじゃないかってSNSで大荒れしましたよね。

松浦 仮にこれが本当になってしまったときに不安なのは、ナイジェリアにはイスラム教徒が多いこと。コーランには預言者ロトの言葉として「女のかわりに男に対して欲情を催すとは、まことに言語道断な奴」って書いてあり、同性愛は禁忌。国内のLGBTの方がかなり怖い思いをするんじゃないかと。ゲイ当事者としても、断固反対せざるを得ないです。

谷本 海外で一緒に仕事してきたタンザニアやガーナなどアフリカ地域の人に聞くと、植民地時代にイギリス・フランスが持ち込んだ法律的にも同性愛は刑罰の対象なんだとか。

松浦 とはいえ、個人的には、今回のナイジェリアの件は、JICAがやらかしたんじゃないかと睨んでます。日本政府向けとナイジェリア向けの説明に温度差があったんじゃないかと。私は2010年にODA(政府開発援助)の調査で参議院議員としてシンガポール、インドネシア、フィリピンに行ったことがあるんです。そこで見たのは、JICAのスタッフが現地の人に「JICAさま!」と神様のように崇められる姿。つまり、日本のODA予算を配分してもらいたいがために、現地の人たちがヘコヘコしまくっているのです。そんな状況ですから、JICAが現地でどう振る舞っているかはご想像の通り。おそらくJICAは話を盛ってしまい、単なる交流事業をナイジェリアが得に感じるようなニュアンスで伝えてしまったのではないかと。

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谷本 ナイジェリア側から「日本で仕事のない若者を受け入れてくれませんか?」みたいに言われて、「前向きに考えておきます」って答えちゃうとかね。ナイジェリアでは雇用問題が非常に大きな問題なので。

松浦 実際、現地のナイジェリア人が「日本に黒人タウンができるって!」「日本人は俺たちとの子どもを望んでいる!」なんて喜んでいるTikTokも流れてきたんですよ。とはいえ、これで「やっぱり違いました」というのも、日本のイメージがかなり悪くなりますよね……。ところで、イギリスにも移民がたくさん入ってきてると思いますが、台頭しているリフォームUK(イギリスの政党)は、LGBTに対してどんな姿勢ですか?

谷本 中庸ですが、ゲイからの支持は少なくない党です。「ゲイが悪い」なんてことは言っておらず、公的なお金をLGBT支援につぎ込むべきなんじゃないかと言ってます。ただ、一方で今イギリスには、ブローカーの手回しにより1日600~800人の自称難民が押し寄せてきている。彼らに対し、「同性愛者差別はNO」とはっきり言ってくれるかは、懸念されている部分ではありますね。

もし日本に移民が大量に来たら

松浦 そうだ。めいろまさんの著書を読んでもっと詳しく聞きたかったのは、欧米では女は甘やかされてないっていう点でした。

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