そんな中村を拾ったのは横浜だった。「代打でもブルペンキャッチャーでも何でもやる」や「横浜に骨を埋めたい」など、どこかで聞いたことのある言葉を連ねて横浜愛を見せたかと思いきや、ちょっと成績が上がった途端、采配批判をくり返して、一軍登録を抹消されたまま、自由契約に。
さすがにどこも拾う球団はなく、引退かと思いきや、「生涯現役選手」を宣言したのである。 「どんなことでもええ。俺は一生勝負し続ける。それが生涯現役って意味や」
はいはい。そうですね。
以上、人としてこうはなりたくないという反面教師たちでした。ご参考のほど。
文/ダテクニヒコ
写真/Wikipedeiaより(撮影/Arturo Pardavila III from Hoboken, NJ, USA – Lester vs. Tanaka)
初出/実話BUNKA超タブー2025年11月号
