その後、政界の階段を駆け上がるたび、高市氏は男たちを踏み台にしてきた。安倍晋三元首相なくして高市氏を語ることはできない。「女アベ」と称される根っからの保守的政策は、まさに安倍氏の受け売りである。
「彼女にとって、保守は政治家としてのセールスポイント。その頃からサッチャー元イギリス首相になぞらえ、『鉄の女』と呼ばれ始めるようになった」(同前)
だが、高市氏は銃撃事件によって安倍氏という後ろ盾を失う。
「目下、高市さんの最大の悩みどころは『麻生太郎さんをいかに籠絡するか』ということでした。前回の総裁選において、石破憎しの麻生さんは高市さんを支援しましたが、別に彼女を高く評価しているわけではなかった。彼女は今回の総裁選で『初心に返りたい。等身大の私を見てほしい』と果敢に攻めていった」(前出・政治部記者)
その意気込みが言霊となって表れたのが、今年7月。青森県で参院選の候補者の応援演説をした際、乳がん検診の話題を持ち出した高市氏はこう言ってのけた。
「私みたいなダイナマイトボディですとね、大きなおっぱいが上から横からぶちゅーとぺちゃんこになるまで押し潰されるんです」
その大きなおっぱいを堪能してきたのが、現夫の元衆院議員・山本拓氏だ。04年、秘書をしていた高市の弟が山本氏の事務所で雇われたことが縁で結婚。山本氏は、高市氏に電話をかけ、こう口説いたという。
「真剣に結婚相手を探しておられるんでしたら、僕もバツイチですので、立候補しますよ」
高市氏は「即断即決で1週間後にOKの電話を致しました」と周囲に語り、政治的に格下の相手に対しても尻軽ぶりを見せつけた。
長年の政治活動で染みついた「親密外交」でトランプ氏を苦笑させた高市氏。
成り上がり伝説の第二幕が今、始まろうとしている。
取材・文/遠藤正
初出/実話BUNKAタブー2026年1月号
