杉作J太郎

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50本目・『それでも夜は明ける』:杉作J太郎のDVDレンタル屋の棚に残したい100本の映画…連載83

50本目・『それでも夜は明ける』ひどい話である。あまりにもむごい。ある日突然、連れ去られて奴隷になってしまう人の物語である。百年以上前の物語で実話の映画化である。なんの前触れもなく、幸せな毎日をすごしていたキウェテル・イジョフォー演じる彼は連れ去られて奴隷市場に出される。そして買われて物のような、物以下の生活が始まる。...
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49本目・『世界忍者戦ジライヤ』:杉作J太郎のDVDレンタル屋の棚に残したい100本の映画…連載82

49本目・『世界忍者戦ジライヤ』前回に続いてなぜか地球上のあちらこちらにさまざまな忍者がいて、その忍者が敵になったり味方になったりして戦ったり戦わなかったり、悪いやつをやっつけたりする『世界忍者戦ジライヤ』である。というのもその当時俺は就職もしないままずるずると漫画家生活に突入。漫画家だけでは生計が成立しないので文章を...
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49本目・『世界忍者戦ジライヤ』:杉作J太郎のDVDレンタル屋の棚に残したい100本の映画…連載81

49本目・『世界忍者戦ジライヤ』世界の各地で頑張ってる忍者がくんずほぐれつ、敵になったり味方になったりして戦ったり戦わなかったり、悪いやつをやっつけたりする特撮アクションテレビ番組である。俺はこれがなぜか大好きで。まあまあの値段はしたが大好きな雷忍ワイルドが入っていたのでソフビ人形のセットも買った。羽田空港の売店で買っ...
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48本目・『赤い鳥逃げた?』:杉作J太郎のDVDレンタル屋の棚に残したい100本の映画…連載80

48本目・『赤い鳥逃げた?』映画は一回性の芸術だ、と寺山修司が言っていたがそれもそもそもは別の人が言ったのかもしれないし誰が先に言わなくても誰もがほっといても勝手に思うことなのかもしれない。が、発言した人の味というのがやはりこの世にはあるので寺山修司が言ったから俺はやはりわざわざ「寺山が言っていた」とここに書いているの...
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47本目・『日本の仁義』:杉作J太郎のDVDレンタル屋の棚に残したい100本の映画…連載79

47本目・『日本の仁義』※本記事は以下記事の続きです。連載77『日本の仁義』連載78『日本の仁義』正しいか正しくないか、で言えばまったく正しくない。有罪か無罪かで言えばまぎれもなく有罪。思えば東映の映画館に一歩入って暗闇の椅子に腰をおろせばそこはもうそうした世界だった。当時、東映アワーというテレビ番組があった。東映映画...
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47本目・『日本の仁義』:杉作J太郎のDVDレンタル屋の棚に残したい100本の映画…連載78

47本目・『日本の仁義』※本記事は以下記事の続きです。連載77『日本の仁義』私が中学生、高校生の頃は東映が実録ヤクザ映画を次から次へと、常に製作、上映していた時期であった。厳密に記せば小学校の高学年から高校二年である。いよいよ始まったぞーという『仁義なき戦い』が1972年、小学校五年のとき。いよいよ終わりだろーなーとい...
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47本目・『日本の仁義』:杉作J太郎のDVDレンタル屋の棚に残したい100本の映画…連載77

47本目・『日本の仁義』やくざ映画というのはいま、難しい。自分が子供の頃にはナイターが雨で中止になった時とか、ゴールデンタイムでもたまに放送されていた。土曜の夕方、日曜の昼間なんかにも放送されていた。年末年始にもよくやってたね。正月の夜に緋牡丹博徒見て、俺もお竜さん(藤純子)の子分になりたい!などと思ったものです。本気...
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46本目・『青春の殺人者』:杉作J太郎のDVDレンタル屋の棚に残したい100本の映画…連載76

46本目・『青春の殺人者』市原悦子と内田良平。このふたりはもちろん人気俳優で、たくさんの役を演じているがこの映画で演じた母親と父親としての市原悦子、内田良平は俺が生きているかぎり、脳、というのではなく腕や脚や胸あたりの、血管の記憶として消えることがないだろう。父親殺し、母親殺しの尊属殺人。それも愛している愛されている親...
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45本目・『悲しき口笛』:杉作J太郎のDVDレンタル屋の棚に残したい100本の映画…連載75

45本目・『悲しき口笛』歌手、美空ひばりの初A面レコードにして初の大ヒット曲『悲しき口笛』。その曲を主題とした映画が本作『悲しき口笛』である。私が生まれる12年も前の映画なので当然なにも知らないと言えば知らないし記憶にもあるわけがない。だが映画にしてもレコードにしても後々の世でこうして見ることができる。聞くことができる...
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44本目・『青春の甘き香り』:杉作J太郎のDVDレンタル屋の棚に残したい100本の映画…連載74

44本目・『青春の甘き香り』30分物のアニメや特撮がいいのはササッと気楽に見ることができるからだ。夜遅くにやっと帰宅した時。飲んで帰ってきた時。風呂からあがった時。もう真夜中。そんなときに2時間を越える映画を見るのは厳しい。つまらなくて途中で見るのをやめればいいが、おもしろくて最後まで見てしまったらもう朝の5時。おもし...
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43本目・『ゴジラ×メカゴジラ』:杉作J太郎のDVDレンタル屋の棚に残したい100本の映画…連載73

43本目・『ゴジラ×メカゴジラ』※本記事は以下記事の続きです。連載70『ゴジラ×メカゴジラ』連載71『ゴジラ×メカゴジラ』連載72『ゴジラ×メカゴジラ』2023年もあとわずか。2024年がもうそこまで来ています。2023年の大晦日と2024年の元旦は2023年12月31日の24時0分0秒、そして2024年1月1日の0時...
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43本目・『ゴジラ×メカゴジラ』:杉作J太郎のDVDレンタル屋の棚に残したい100本の映画…連載72

43本目・『ゴジラ×メカゴジラ』※本記事は以下記事の続きです。連載70『ゴジラ×メカゴジラ』連載71『ゴジラ×メカゴジラ』晴天の八景島。ゴジラが海からやってきて、ここにいま、上陸してきた。たくさんの人が阿鼻叫喚、逃げている。厳密に何人ぐらいが逃げていただろう。十人や二十人でないのはもちろん、百人ぐらいではなかった。これ...
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43本目・『ゴジラ×メカゴジラ』:杉作J太郎のDVDレンタル屋の棚に残したい100本の映画…連載71

43本目・『ゴジラ×メカゴジラ』※本記事は連載70『ゴジラ×メカゴジラ』の続きです。前記事はこちらから。八景島に到着。細かく記憶にないが撮影現場はすぐわかった。何百人というエキストラの人たちが撮影に参加していたからだ。ゴジラが上陸して逃げる人たちの担当である。私は前もって台本をいただいていた。が、スタッフと合流するのは...
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43本目・『ゴジラ×メカゴジラ』:杉作J太郎のDVDレンタル屋の棚に残したい100本の映画…連載70

43本目・『ゴジラ×メカゴジラ』ゴジラに出たことがある。私はゴジラ俳優である。ちゃんと依頼があって出た。なにかの間違いではないか、人間違いではないかと思う気持ちは撮影の前日になっていよいよ強く。前の晩、一睡もできなかった。撮影は神奈川県の八景島だった。水族館があるところだ。私はそのとき初めて行った。そのときしか行ったこ...
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42本目・『人造人間キカイダー』:杉作J太郎のDVDレンタル屋の棚に残したい100本の映画…連載69

42本目・『人造人間キカイダー』いまから50年も前に放送が終了した特撮テレビ映画だが現在もバリバリに稼働中である。とくに我が家では。我が家といってもひとり暮らしなので「我が家」というよりは「我」では。「我」の部屋では。ま、渡辺宙明の音楽がナウいとか、ヒロインの水の江じゅんがかわいいとか、キカイダー役の伴大介の演技がしび...
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