会社員の天引き額は50%超なのに!
インボイス制度の導入で「国はフリーランスをイジメるつもりか」と騒がれているが、そもそもフリーランスは脱税しまくりということをサラリーマンは薄々気づいている。
ここでは国税庁が2021年に発表した「脱税が多い職業ランキング」を発表していこう。
1位のプログラマーは約5000万円の申告漏れ。「1件あたり」ということで、平均である。つまり5000万円くらいの申告漏れを平気でしているフリーランスのプログラマーがゴロゴロいるのが現実だ。
そんな大金を手にしたこともなければ見たこともない、しがないサラリーマンからしてみれば「国税局よ、フリーランスを本気でちゃんと取り締まれよ、バカヤロウ!」と叫んで然るべき惨状である。
家賃も車もパソコンも旅も経費
前段として個人事業主が支払う税金には所得税、住民税、消費税、個人事業税があるが、注目すべきは「所得税」である。
所得税額は「課税される所得金額に税率を掛けたものから課税控除額を引いた金額」になる。ここの「課税される所得金額とは「所得の合計額から各種控除と必要経費を引いたもの」だ。
この最後にある「必要経費」というのが、フリーランスの節税改め脱税の肝となってくる。
経費としての判断基準は「事業に関係しているかどうか」と「売上に貢献しているかどうか」。個人事業主が経費としてくる代表的なものを順に見ていこう。
まずは「地代家賃」。事務所の家賃などがこれにあたるが、多くのフリーランスが自宅兼事務所にしている。もちろん自宅でもあるのだから、すべての家賃が必要経費になるわけではなく、仕事で使用するスペースの割合が経費として認められるのだ。これを「家事按分」と言い、単純に言うと2部屋中、1部屋が仕事部屋なら家賃の50%が必要経費となる。しかし「ワンルームしかなく、この部屋でずっと仕事をしている。何なら、仕事場で寝ているようなもの」と言い張れば、ほぼ経費になるだろう。
フリーランスにとって、「家賃は経費!」
ちなみに「公共交通機関のない夜中に打ち合わせへ行くには車が必要でして」と言い張れば、駐車場代も経費となる。
フリーランスにとって、「駐車場代も経費!」