その後、松本さんの裁判について、吉本興業はサポートに留まることが報道されたり、芸能レポーターの島田薫さんはテレビで「(吉本に確認したところ)飲み会自体はあったそうです。それからそういう行為もあったようです」と発言。たむらけんじさんは飲み会の存在を認めたり、当初やましいことはないから活動を継続すると表明した別事務所のスピードワゴン小沢さんも無期限活動停止となってしまったり、てんやわんや。
とにかく関係者色んな人たちの足並みがまるっきり揃ってなく、雑な対応になっている感が否めません。
松本さんは過去『人志松本の酒のツマミになる話』で文春に突撃されたらどう答えるかという質問に対して「全部その通りです」と認めると発言。そう答えれば、相手は逆にやりようがなくなると豪語していました。実にかっこいい対応です。が、今回の対応は、この発言とは真逆な対応でもあったため、松本さんの一連の対応が「かっこ悪い」と評判を下げることになってしまったという側面もあります。しかし、実はこれ、すべて松本さんの計算通りなのではないでしょうか。
考えてもみてください。松本さんは文春が突撃してきたらどう答えるか常にシミュレーションしてきたと言っていたわけです。芸能界に長くトップで君臨してきて、ちょっとやそっとのことで動じるとも思えません。そんな松本さんが、いざ文春が突撃してきたからといって、当初表明していたものと真逆の回答をするでしょうか。ましてや冷静になった状況においての発信であろう、X(旧ツイッター)にて、わざわざマイナスにしかならないポストを繰り返すでしょうか。
もうおわかりでしょう。松本さんはわざと自分を窮地に追い込む“かっこ悪い”反応を繰り返していると思われるのです。
生粋のお笑い芸人だからこそ追い求めた芸人ならではの終わり方
今回の一連のスキャンダル報道、事実であったのなら、被害に遭われたかたの心情たるや察するに余りあります。報道を受けての松本さん批判派の中で、被害者とされる女性たちに寄り添って怒りを表明している人たちはもちろん多いと思いますが、それ以外の、普段からなんとなく松本さんを気に入らない人たちからすれば、こんなメシウマ案件もありません。そういった人たちは嬉々として松本さんを叩いているわけで、おそらく今笑いが止まらないのではないでしょうか。そうです、松本さんの今回の“醜態”は一部の人たちにとっては、笑えるものなのです。