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二村ヒトシインタビュー「AV新法改正活動は人権とエロ表現の自由と女優さんたちの労働環境を守るための戦いなんです」

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「でもね、こないだ街宣活動とティッシュ配りをしていたら、若い真面目そうな男性が近寄ってきて署名をしてくれたんです。その人が名前を書きながら言うには、自分はある左翼政党のシンパだと。支持政党はポルノ禁止を謳っているんだけれど、じつは自分はこっそりAVを見ていて、政治活動とは違うSNSアカウントで大好きな女優さんのことを応援してるんだって。『さっきから街頭演説を聞いてたら、あなたたちは、AV女優も労働者です、職業選択の自由と人権を守ってくださいと言っていた。その言葉にウソがないなら、それは僕らが言ってることと同じです。僕らも労働者の人権のために活動してる。だけどやっぱり党のえらい人の前では、AVを楽しんでますとは言えない。でも今日は感動したんでこっそり署名します』って言ってくれたの」

二村氏がもっとも伝えたいメッセージのひとつが、エロという〈人間の根源となる欲望〉こそが、右と左を結び付けるのではないかということだ。

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「これは本当に、人権とエロ表現の自由と、女優さんたちの労働環境を守るための戦いなんです。もしかしたらAV産業を恣意的に規制することでお金が儲かるという人が、左右どっち側にもいるのかもしれない。だから僕たちの運動は超党派というスタンスです。自分で選んで出る以上、AVに出演することは憲法で保障された職業選択の自由。職業である以上、不当に搾取されてはならない。

先のシンポジウムに登壇してくださった弁護士の亀石先生と平裕介先生が、このAV新法には憲法上の表現の自由と職業選択の自由についての言葉が一行も出てこない、これは非常にまずい、法律として不備すぎるって指摘してくださった。新法の、立場の弱い女優さんたちにとって不利になってる部分には、その背後に無意識の差別があるということです」

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必ずしも同人AV=悪ではない

AVを巡るトラブルは、ここ数年は適正AVの現場ではなく同人AVの現場で多く勃発しているという。適正ルールを遵守しているメーカーのAVではなく、同人AVに出演したほうが、圧倒的に手っ取り早いし、適正AVでは食えなくなった女優が、活躍の場を求めて同人へと移行するケースもある。

しかし、同人AVは現状玉石混交で、ノーモザイクなどの非合法動画が無断でアップロードされてしまったり、それを差し止めようとしても、きちんとした契約書が存在せずに泣き寝入りすることになるといったリスクを孕んでいる。

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