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鈴木エイト&畠山理仁:2024年の三大選挙から浮き彫りになった選挙の問題点

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鈴木 「投票率を上げるために、若い人も選挙に行きましょう」とか、「政策を見ましょう」みたいなことを言っても、結局はみんな、つまんないなと思って見ないのでね。

――ちなみに、国民民主の玉木氏といえば、選挙後に元グラビアアイドルとの不倫スクープもありました。政治的な能力と下半身事情というのは、別と捉えるべきなんでしょうか。

畠山 個人的にはそういう人間ドラマは嫌いじゃないですけど、最終的に相手が不幸になる発覚の仕方はかわいそうだなと思います。不倫相手よりも、政治家本人のほうが社会的に権力を持っている側なんだから、ちゃんと守ってあげてほしい。昔の政治家は「4人の愛人がいる」と指摘されたときに、「4人ではなく事実は5人であります」ってしっかり言ってくれた。愛人をつくる是非はともかく、それくらいはっきり言ってもらわないと、不倫相手は冷たく切り捨てられたみたいな印象を受けてしまう。それってもしかしたら、有権者に対しても、ちょっと面倒くさいなと思ったらぞんざいな扱いをしちゃうのかなって思ってしまいます。せめて相手を守る人間性を見せてほしいですよね。

鈴木エイト×畠山理仁対談 裏金問題が噴出する今、選挙に行くべき理由

PROFILE:
畠山理仁(はたけやま みちよし)
1973年、愛知県生まれ。早稲田大学在学中から執筆活動を開始し、現在は選挙ウォッチャーとして全国津々浦々の選挙現場に直接赴く。近著に『コロナ時代の選挙漫遊記』(集英社)。

 

PROFILE:
鈴木エイト(すずき えいと)
1968年、滋賀県生まれ。2009年創刊の『やや日刊カルト新聞』で副代表、主筆を歴任。宗教2世問題や政治ネタを精力的に取材。著書に『自民党の統一教会汚染―追跡3000日』(小学館)など。

構成/田中慧
撮影/武馬怜子
初出/『実話BUNKAタブー』2025年3月号

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