気になったことがあったので最後に。
社会的問題について発言することの多い藤井セイラ氏が今回の件について『椎名林檎の日の丸やヘルプマークパロディの炎上と、おぢサブカル問答、「和・悪・性」を差別化要素とする古さについて』というnoteをあげていたのだが、気になったところがある。
椎名林檎のああいった表現は、ビジネス上業界やリスナーの中年以上の男性に彼らの好むものを好み、それについて造詣の深い若い女性であるとアピールし、彼らに受け入れられることが生存戦略として有利だったからではないかということが延べられている。
しかし、椎名林檎の表現は元来の文脈を無視したもので知識や文脈を大事にするようなサブカルおじさんにしてみれば「間違っている」「浅い」といわれるようなもので、本格的なサブカルの人から好かれるようなものではなく、私はそれについては違うのではないかと思う。
もし、そういう生存戦略があったとすれば、サブカル的な部分ではなく、彼女と同年代の人が聞いていないような古いものを聴いているという音楽趣味の方の方ではないか。
〈金曜連載〉
画像/2014年12月30日・紅白歌合戦のリハーサル
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PROFILE:
ロマン優光(ろまんゆうこう)
ロマンポルシェ。のディレイ担当。「プンクボイ」名義で、ハードコア活動も行っており、『蠅の王、ソドムの市、その他全て』(Less Than TV)が絶賛発売中。代表的な著書として、『嘘みたいな本当の話はだいたい嘘』『90年代サブカルの呪い』(コアマガジン刊)『音楽家残酷物語』(ひよこ書房刊)などがある。
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