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「スーパー戦隊シリーズ終了」報道で混乱:ロマン優光連載363

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それまでの単純な1話完結方式ではなく、連続性をもたせたドラマ構成(それまでの戦隊シリーズでも終盤の悪の組織内の内紛劇みたいなものはあったのだが、ここまで人間ドラマに連続性をもたせたものはなかった)。怪人のレギュラー化。女性ヒーローの増員。

そういった新しい試みが行われた作品であり、当時の自分は「なんか大人っぽい!これぞ新しい戦隊ものである!」と喜んでいたものである。そこまで大人っぽいかという話ではあるが、小学5年生の自分にとっては大人っぽかったのである。

あと、敵側のデザインが垢ぬけた、カッコよくなったというのもあった。『科学戦隊ダイナマン』の頃に既に片鱗はあったが、『バイオマン』以降の三作における出渕裕による怪人や幹部(『バイオマン』のメイスンは韮沢靖デザインだが、これもかっこいい)のデザインの素晴らしさは作品に大いに貢献していた。

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あと、なんといっても、バイオハンター・シルバのカッコよさである。

一目見たときに「あ、ハカイダーみたいでカッコいい!」と思ったが、実際にハカイダーをモチーフとしてデザインされている。

当時はネットもなく、東映ビデオからソフト化がすでになされていたのか記憶があいまいであり、レンタルビデオショップが地元にあったかどうかもあやしく、実際に小学生が『キカイダー』シリーズを観るのは地元では不可能な状態であった。それだけに自分の中でハカイダーは神格化されていて、ハカイダーを思わせるシルバの存在はそれだけで事件だったのだ。

よく考えると劇中たいしたことはしてないし、「おのれ!バルジオンさえあれば!」とやたら負け惜しみを言ってる奴なのだが、「バイオ粒子反応あり!」とバイバスターの銃口を向ける姿がカッコよかったので問題なし!

香港に渡る前のシンシア・ラスター(大島ゆかり)が演じたファラキャットのアクションの凄さもハマった一つ。日活ロマンポルノにも出演していた飛鳥裕子演じるファラ様がファラキャットを「私のかわいい小猫ちゃん」と呼ぶところが子供心に妙になまめかしく感じたのも忘れられない。そういうところも大人っぽかったのである。

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