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千鳥・大吾の酒のつまみにもならない小物感

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さらに言えば、松本の降板が「笑いのプライドを守るための暴走」であったのに対し、大悟の降板は、吉本興業の威光を笠に着た極めて組織的なムーブである可能性も高い。大悟が松本コスプレを上層部に止められたことに激怒し、降板を申し出たのは事実だろう。しかし、その降板の申し出が、吉本側からの容認や後押しを得て行われていることに、今回の騒動の気持ち悪さがある。

「松本のような実力と覚悟があれば、『自分の笑いはコンプラの枠を超えて面白い』と戦うべきでしたが、大悟にはそれがなかった」

芸人・東野幸治が今回の騒動に関連して「今吉本はフジともめている」と明かしていた通り、性加害スキャンダルによってテレビ局側が松本のイメージを消そうと動く中、吉本興業がタレントの露出や処遇に関して強硬姿勢を示したのは想像に難くない。

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松本がテレビ局と対立しても「自分で何とかする」という覚悟で動いたのに対し、大悟の場合は「吉本という巨人の後ろ盾に守られて降板しただけ」という構図が浮かび上がってくる。

結局のところ、大悟の降板劇は松本のような「覚悟ある権威への反抗」ではなく、「吉本の庇護を盾にした小物ムーブ」であり、自分の不満を爆発させ、「松本の後継者ヅラ」を演じたに過ぎない。大悟には松本のように、すべてを失ってもお笑いを貫く「覚悟」も、吉本の庇護なしに業界を渡り歩ける「実力」も、不足しているのだ。

実力不足で露呈した小物の証明

そもそも大悟は、松本と比較されるほどの芸人でないことは、これまでの経歴からも明らかだ。もともと千鳥は関西ローカルのゆるさの中で酔っ払いのノリや下ネタ、“イジリ”と“イジメ”の境界を曖昧にした笑いがウケたのだが、それが許されたのは、2000年代の関西ローカルの空気がまだ“昭和の残り香”を持っていたからだろう。

しかも千鳥の笑いは決して一般受けするようなものではなかった。実際、結成3年目から3年連続でM-1の決勝に進出しているのだが、結果は2年連続の最下位を含む散々なものだった。

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