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「この漫画のバッドエンドがとんでもない」劇画狼のTOP3

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次はジョージ秋山のトラウマ作品『ザ・ムーン』だ。
少年少女9人が純粋な心で一つになった時にだけ動かせるロボット「ザ・ムーン」を駆り、サンスウ(主人公)やカテイカ(ヒロイン)が様々な敵を迎え撃ちこの国を守るという本作。序盤は水爆テロや湖底に沈む黄金探し、ライバルロボット・ファーブルとの戦いなど、(多少クセは強いが)70年代ロボットマンガからは大きく逸脱しないエピソードが描かれるが、最終章で現れる犬型宇宙人・ケンネル星人による「地球が殺人カビに覆われたときにどうするのか見てみたい」実験によって散布されたカビによって最悪の結末を迎える。
結論から言うと全員何もできずに急に死ぬ。カビ散布マシーンを破壊するべくザ・ムーンに乗り込もうとするサンスウたちだが、ムーンのある場所に辿り着いたところで全滅して物語が終わる。板チョコを一欠片ずつ分け合って泣きながら乾杯し、最期を悟りながらサンスウとカテイカはその場で結婚式を挙げて口づけを交わし、少年たちは1人また1人と斃れてゆく。『ザ・ムーン』完。なんなんだよもうマジで。
さて、人間の死に様として最も哀れなのは「豚に喰われて死ぬ」であることに異論をはさむ余地はないが、サイコパス少年の青春物語『神の子供』の最終話に出てくるやたら毛艶が柔らかそうな豚の大群の見開き4ページは漫画史に残る最悪さなので是非ご覧いただきたい。
豚に喰われたくない!

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文/劇画狼

画像/『どぶさらい劇場(山野一/青林堂
初出/『実話BUNKA超タブー』2026年7月号

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