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迷惑配信者と「将門の呪い」:ロマン優光連載406

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406回 迷惑配信者と「将門の呪い」

「将門の呪い?」

編集氏からのメールをみて、「オレ、オカルト専門でもないし、なぜ急にそんなことを」と非常に困惑したものの、これってKick配信者が大手町の将門塚によじのぼって抱き着いて奇声をあげたり、下半身を露出したという事件の話ですね。

 819日。配信プラットフォームKickで活動する配信者・愛之助が大手町にある将門の首塚で上記のような迷惑行為を行う様子を配信。彼に対するバッシングがおこり「将門の呪いにあうぞ」とネット上ではどよめきの声が起きている。

 将門塚は平安時代中期に時の朝廷に対して関東地方で反乱を起こしたものの敗れて処刑された平将門の首を供養したとされている塚である。

 鎌倉時代から平将門命として将門を祭神の一つとしてきた神田明神(神田神社)と並び、古くから江戸における霊的スポットとして尊崇をあつめる一方で不敬な行為をすれば祟りがあると恐れられてきた。

1923年の関東大震災後、この地に大蔵省の仮庁舎を建てたところ関係者の不審死が相次ぎ、庁舎が落雷を受けて燃えることがあり、1927年に鎮魂碑を建てたり、第二次世界大戦後にGHQが区画整理のために撤去しようとしたところ事故が相次ぎ、当時の町内会長が再三GHQに陳情して首塚の取り壊しが中止になったという話が伝えられている。

 近隣の企業が参加した「史蹟将門塚保存会」によって維持・管理がおこなわれ、オフィス街の真ん中にそこだけ別空間のように残されており、現在でも強い尊崇の対象となっている。

70年代の子供向けのオカルト本でも将門の祟りは紹介されており、筆者はそれで将門塚の話を知った。その本では確か近隣の会社のオフィスで首塚に尻を向ける形で座席を配置したらそこに座った社員がみんな死んだみたいな話だったと記憶している。

 オカルト的には非常に有名な場所であり、荒俣宏の小説『帝都物語』など多くのフィクションにも登場している。

 そんな場所で配信者が迷惑行為を行ったわけである。

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この話を取り上げる際にいくつかの切り口がある。

  • 配信者に焦点を絞る
  • 将門塚のオカルト的な側面を掘っていく
  • フィクション上での平将門の扱いを考察する
  • 歴史上の平将門や将門塚を紹介する

後者3つをやっていった方が楽しいのは確かだが、そういったものをやるには時間も労力も追い付かないので、配信者とその背景についてみていこうと思う。

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