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入籍が報じられた上野千鶴子への「左翼ビジネス」という批判は的外れもいいところ

入籍が報じられた上野千鶴子への「左翼ビジネス」という批判は的外れもいいところ 社会
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新型コロナのワクチンが危険だ危険だと煽っている自称識者の中には、正直ワクチン打ちまくりの人もいるのでは。嫌韓や嫌中を煽っている人が実際はそんなにネトウヨじゃなかったりとか。『月刊Hanada』の名物編集長花田紀凱さんが、ご自身も『Hanada』の誌面のような韓国嫌い&中国嫌い&朝日新聞嫌いで頭の中が凝り固まっているかといったら怪しいでしょう。陰謀論系のYouTuberや有名人が本当に陰謀論を信じているかも甚だ疑問です。一定の需要があって、それがビジネスとして成立するから、トンデモ言説を振りまいている人というのは実は世の中にたくさんいます。

「財務省がとにかく悪い」「国債をバンバン刷って国民にカネをバンバンばら撒いても大丈夫」とか言って財務省陰謀論を煽る自称識者たちが万が一本当にそう思っていたら、いくらなんでもヤバすぎです。

薄っぺらいことしか言っていないと批判されがちな杉村太蔵さんのワイドショーでの発言・主張は、全部番組側の意向に沿ったものだと東野幸治さんが言っていたこともありました。最近では成田悠輔さんが「集団自決」発言で大炎上しましたが、それも過激なことを言ったら耳目を集めるだろうというビジネス的打算で言った可能性もあります(結果、ビジネスとして大失敗でしたが)。とにかく著名な人の主張というのは多かれ少なかれビジネスがゆえに発せられているものと言っていいでしょう。

というわけで、上野さんが“おひとりさま”を推奨しつつ結婚していたとしても、責められることではないでしょう。もし上野さんの言説を鵜呑みにして、結婚したい相手がいたのに、あえて“おひとりさま”を選んだという人がいたのならお気の毒ではありますが、かのひろゆきさんも「嘘を嘘と見抜ける人でないと(ネットの掲示板を使うのは)難しい」と言っていました。これはネットだけの話ではなく、本や雑誌にも通じることです。週刊誌でワクチンの危険性とか食品の危険性とか病院でもらうクスリの危険性とかやっていたとしても、作っている記者や編集者は絶対そんな危険性を気にはしていません。本というのは、ネット同様嘘を嘘と見抜ける人のみが読むべきものなのです。まあ、上野さんの場合、嘘というよりも言行不一致なだけですが、上野さんに影響されて独身を選んでしまった人は、そのことを肝に命じるしかありません。

嘘を見抜けない人は地上波のテレビとか大手新聞だけを情報源にしておいたほうが無難でしょう。とはいえ、最近は成田悠輔さん、三浦瑠麗さん、橋下徹さんなどよく分からないことを言っている人が大手メディアで重宝されているという現実もあるのが難しいところですが……。

 

文/田崎寿司郎
写真/『在宅ひとり死のススメ』書影

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