370回 国光あやの外務副大臣の事実無根な発言に「厳重注意」
国光あやの外務副大臣がネットで事実無根の情報を発信し、「厳重注意」を受けたという。国光副大臣は医師でもあり、元厚労省官僚。茨城6区から選出された自民党所属の衆議院議員だ。
2025年12月6日、ネット番組「ReHacQ」内で国光副大臣が立憲民主党の小西洋之参議院議員に関する事実無根の話を語り、小西議員から外務省に抗議があったことで、木原稔官房長官から「厳重注意」をうけたのだが、この人は11月もX上の発言で木原官房長官から「注意」を受けている。
この時は、高市早苗首相が国会答弁の準備のために午前3時に公邸入りしなければならないのは、前々日の正午までに質問通告をしなければならないというルールを野党が守らないからだとして野党批判をしたのだが、『2日前ルール』は2014年に廃止されているわけで全くのデタラメであった。国光副大臣の初当選は2017年であり、途中でルールが変わったので勘違いしたという話でもない。自民党の内規と混同しての発言であった可能性もあるが、本人も謝罪文で述べているように慎重に確認してから発言すべきだった。
ちなみに、この時の国会の開会が決定したのは2日前のことで、仮に『2日前ルール』が存在したとしても物理的に2日前の正午までに質問通告をすることは無理だったわけで、なんであれ国光副大臣の発言は無理があったのだが。
今回はその時に比べても段違いに問題がある発言だった。
・国光副大臣が厚労省の官僚だった時代の出来事。
・東日本大震災から間もない頃、小西議員から持ち時間10分で50問もの東日本大震災関係の質問通告が来た。
・それによる多忙さによって子育てできなかった。
・そのせいで辞めた女性官僚が沢山いる。
・これは事実である。
これらのことを番組内で述べたのだが、持ち時間10分で50問、ようするに一問につき12秒の質問ということになり、さすがにそんなことはあるのか疑問が生じる。そして、震災直後、小西氏は与党議員であるわけで、そんなことをする必要があるのかも不可解である。うさんくささが付きまとう発言だ。
結局、その時期に小西議員が震災関連の質問をしたことがなかったということが判明。つまり完全に事実ではなかったのである。
小西議員がこの発言について質問通告の資料をもとに国光氏に抗議。国光氏は発言が事実でなかったことを認める謝罪文を小西議員に提出するも、公の場でこのことを説明することもなく、Xアカウントを消去。19日現在も本人から説明はない。
10問を50問に盛ったとかいうレベルの話ですらない。完全に嘘だったのである。
子育ての話も辞めた女性官僚の話もネタでしかなかったということになる。
