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国光あやの外務副大臣の事実無根な発言に「厳重注意」:ロマン優光連載370

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政治家が政策や政治活動ではなく、メディアでそのキャラクターや面白い発言で支持を得ていくことは危険であると思うし、今回はデマによる誹謗中傷にあたるようなことだったので問題点が明確なのだが、個人的にはそもそも政治家がバラエティー番組的要素のあるものに出演すること自体に疑問がある。ここまでいかなくても人気を得るために「面白さ」を使って好感度を得ようとする政治家はいるわけで、そういう風潮があるならばその場のウケ優先で適当なことを言う政治家は増えていくし、また今回のようなこともおこることだろう。

メディアを使って政策や政治活動以外で人気を得ようとするような、政治家のキャラクター化は政治な問題を真剣に考えることから人々の目をそらす効果の方が大きいのではないか。

また、タレント的にメディアが推していくことで、結果的にメディアが特定の候補・政党の選挙活動を後押しするようなことにもなるのではないか。大阪のローカル局の現状を見ると、そう思わざるを得ない。

現役の政治家は報道番組だけに出演してバラエティーに出ないのがのぞましいと思う。政治家がバラエティー的なものに出ることによって政治に関心を持つ人が増えるという反論もあると思う。しかし、制作側が政治問題・社会問題に知識も関心もないのだから、まともに伝わるわけがないだろう。

そうはいっても実現は難しいだろうし、政治の推し活化の流れから逃れるのは非常に困難なのである。

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〈金曜連載〉

画像/ 国会議事堂本館(wikipediaより)

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PROFILE:
ロマン優光(ろまんゆうこう)
ロマンポルシェ。のディレイ担当。「プンクボイ」名義で、ハードコア活動も行っており、『蠅の王、ソドムの市、その他全て』(Less Than TV)が絶賛発売中。代表的な著書として、『嘘みたいな本当の話はだいたい嘘』『90年代サブカルの呪い』(コアマガジン刊)『音楽家残酷物語』(ひよこ書房刊)などがある。
X:@punkuboizz

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