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『ゴジラ-1.0』を観た:ロマン優光連載265

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橘と一緒に終わらせなければならないという気持ちは本当によくわかる。全ての始まりに居合わせた男、自分を憎んでいるあの男と一緒でないと全ては終わらない。終わらせなければ何も始められない。生きることもできない。だから、ちゃんと終わらせようとした。

最終的にはそういった牢獄から解き放たれたように見えたが、何か起これば、また自ら牢獄の虜になってしまうかのようにも思えてしまう。

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自分のこういう見方は勝手なもので、単なる自分の中の何かが勝手にシンクロしただけで、別にそんな話ではないのだろう。ただ、自分にはそんな話だった。

自分はこれからも色々と敷島のことを思い出すだろう。他人がにとるに足らないものと思い客観的にはそれが正しかったとしても、自分にとっては特別なものということはある。自分にとって『ゴジラ-1.0』 は最高の怪獣映画だったし、敷島という人間も強く心に残る、そんな映画だった。

 

〈金曜連載〉
画像/『ゴジラ-1.0』公式HPより

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PROFILE:
ロマン優光(ろまんゆうこう)
ロマンポルシェ。のディレイ担当。「プンクボイ」名義で、ハードコア活動も行っており、『蠅の王、ソドムの市、その他全て』(Less Than TV)が絶賛発売中。代表的な著書として、『日本人の99.9%はバカ』『間違ったサブカルで「マウンティング」してくるすべてのクズどもに』(コアマガジン刊)『音楽家残酷物語』(ひよこ書房刊)などがある。
twitter:@punkuboizz

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