石丸氏の存在に何らかの危機感を抱いたことで出馬したというのはなんとなく理解できる。しかし、暇空氏がナニカグループの一員であるとかって語っていた蓮舫氏、ナニカグループの一員の疑いがあると語っていた小池百合子氏(東京都との裁判もあった)よりも石丸氏を意識していることの理由はわからない。
一部のネット民をのぞけば、世の中の大半の人はColaboも暇空茜も興味がないどころか知りもしないというのが日本の現実である。それがいいことか悪いことかはおいておいて。おそらく悪いことなのだろうが。 それゆえ、暇空氏のメディアの扱いは単なる泡沫候補の一人であり、彼の今までの活動に興味を持っていた人以外からは注目を集めることもないのではないだろうか。
暇空氏の言動を巡る現状は匿名のネット民が騒いでどうなるとかいうところにはないと私は思うし、しかるべき人たちがしかるべき場所で決着をつけることになるのではないだろうか。自分が気持ちいいからといって、余計なことはするものではない。祭りではないのである。
暇空氏やガーシーこと東谷義和氏を支持していることで知られる漫画家の迫稔雄氏を『嘘喰い』だけの一発屋でその後は泣かず飛ばずと、たまに見かける左翼アカウントがポストしているのを見たのだが、『嘘喰い』の後の作品『バトゥーキ』も『嘘喰い』ほど長く続いてないが、比較的長い連載だったし、一定以上の面白いという評価がある作品だ。氏が暇空氏やガーシーを支持していることを批判するのならわかるが、そんな事実とは言えないようなことで貶めるのはさすがにどうか。自分もそういった発言が脳に浮かんで迫氏の作品を読めなくなってしまった人間だが、こういうのは無しだと思う。
そんなことしてたら信用はなくすし、嫌われるだろうし、その人が支持しているものまで嫌われるだけ。そういうふうにバカにして喜んだり、ウケをねらうようなことをしても、何もいいことはない。
蓮舫氏、小池百合子氏の双方に殺害や爆破を予告する脅迫状が届くというとんでもない話もある。
それぞれの反対陣営からの本気のテロ予告なのか、あるいは単なる嫌がらせなのか、そもそも政治的な何かがあるのか、単に同一の愉快犯によるものかはわからない。ファクスなどの手口からは恒心教による爆破予告を思わすものがあるが、現時点でははっきりしたことは何もわかっていない。
ただ、わかっているのは比較的とんでもない事態なのに、SNS上では話題として盛り上がっていないということだ。
これぐらいでは埋没してしまうようなおかしなことが起こり続けているということなのかもしれない。
いったい、なんでこんなことになってしまったのか。
しかし、今回の都知事選、おかしな事態に対する反応によって、おかしな人がさらにあぶりだされるという側面もあり、それはある意味ありがたいことかもしれない。