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梶原麻衣子が語る〝ネトウヨ〟&〝サヨク〟の問題点と両者の対話の可能性

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梶原 拉致問題の集会ってどちらかと言えば保守っぽい人が来ると思うんですけど、お年寄りしかいなくて、憲法改正集会も頭が白か肌色の人が並んでます。若い人はどこに行ってるんですかね。石丸支持なのか、参政党とかにちょっと期待してるのか、わからないですけど。

――いま参政党人気ですよね。自民党に票を入れたくないけど、どこに入れたらいいかわからなくて「感じがいいから」って理由で参政党に入れてる人とか。

梶原 参政党の成り立ちをちゃんと知ってるのかな? 昔から知ってる人からすると「党の認識のベースが須藤元気」的な、陰謀論を主張してるトンデモ政党なんだけど、最近はあまり他党の批判をしないから、一般の人からすると綺麗な感じに見えるんでしょう。分かってる人からするとN国と一緒ですよって思うけど。憲法改正には賛成しているし、保守系の人にもアニメ絵で政策を打ち出してるので、ポピュリズム性もあるんですよね。左派に対するカウンター的な面もあれば、大企業批判とか反グローバルの文脈から応援している人もいます。

――最近突然名前を聞くようになったイメージです。

梶原 そもそも参政党の神谷宗幣代表は地方議員時代から「龍馬プロジェクト」って名前で保守活動をやっていて、その後作ったのが参政党で、駆け出しのころは会員を獲得すると自分の会員としてのステージが上がるようになってたんです。

――そんなマルチ商法みたいな。

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梶原 その後、創設メンバーの半分近くが抜けて、神谷氏が反ワクチンの層を取り込んだり、オーガニック信仰を展開し、陰謀論を振り撒いて響く層に浸透してます。食品の安全を不安に思ってる人は多いし、ワクチンもそうですけど、世間の人の不安をうまく吸い上げてるんですよね。人の不安と向き合うのは大切だと思うんですけど、陰謀論は嘘だからダメだと思います。

――右派もいろいろですが、左派の現状はどう見えていますか?

梶原 リベラルの人たちはいま、自分たちが負け局面にずっと入っていることを意識し始めているから、ごくごく一部ではあっても、ちょっと反省しようという流れも出てきてますよね。

――あ、そうなんですね?

梶原 今月(2025年6月)もちくま新書から『新しいリベラル』という本が出ていて、どうしてリベラルが負けているかを学術的に分析しています。『週刊金曜日』でも雨宮処凛さんと中村文則さんが「『リベラル』はなぜ嫌われるのか」って対談をしているし、岡田憲治さんも5年くらい前に『なぜリベラルは敗け続けるのか』(集英社インターナショナル)を書いてるんですよね。

――どうしてそういう流れになっているんでしょう。

梶原 いずれもリベラルの主張が世間の人々の本当の悩みから乖離して、概念としての多様性みたいなのに走っちゃってるとか、そういうような感じで書かれていたと思うんですけど、でも「俺たちは正しいはずなのに」と開き直るのではなく反省できる人が増えてくるとなると、盛り返してくる可能性があるんですよね。リベラルの人たちが、安倍政権にずっとやられ続けて、もう一回政権を取れることもなく、なんでなんだろうって自分たちの悪いところを考え始めた時、右派からはどう見えているのか聞いてみようとかってなってくると、思想の厚みが出てくるので、右派は勝ってると思って安倍さんの遺産の上で胡座をかいてると、たぶんリベラルにまた巻き返されるようになると思います。

――そのように思想の違う人たちが対話することは可能ですか?

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