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フジロックのHi-STANDARDの発言から生まれた「メロコア」論争で思ったこと:ロマン優光連載403

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これまで名前をあげてきたバンドはハードコアパンクのシーンで活動しており、初期は普通にハードコアパンクを演奏していたりもする。80年代後半から90年代初頭はBad ReligionNOFXSnuffもあくまでメロディックなハードコアパンクのバンドとして日本でも受け取られていた。

あくまで初期のメロディック・ハードコアはハードコアシーンの一部であり、政治的なことを歌うバンドも多かった。しかし、メロディック・ハードコアというジャンルが商業的に受け入れられていく過程で後発のバンドからはそういったルーツ的なものが消えていく傾向があったのも事実である。

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日本でも90年代初頭までは英米の上で名前を挙げたようなバンドに影響を受けたバンドがハードコアパンクのバンドとして活動していた。ハードコアパンク内の様々な音楽性のバンドと対バンしており、独立したシーンでだけ活動していたわけではない。「メロコア」という言葉もなかった。

Hi-STANDARDは少し特殊な例で、初代ボーカルの松本(後にSlime Fisherなど)がアメリカのメロディのあるハードコアパンクやそれに影響を受けた日本のバンドのような音楽性のバンドをやりたくて、自分がそれまで活動していたビートパンクやビート系のシーンにいたコーク、ゴールデンバッツ、カジノスといったバンドのメンバーを集めて結成したのが最初であり、初ライブでは7 Secondsのカバーもやっており、後のハイスタよりもハードコア色の強い音楽性だった。松本脱退以降は二代目ボーカルを迎えてミクスチャーロックのシーンで活動し、3人となって現在の音楽性となってからは既存のハードコアパンクのシーンではなく、90年代半ばには既に萌芽していたメロディック・ハードコアのシーン的なところで多く活動していくことになる。そういえば1stLast Of Sunny Day』の下北沢シェルターで行われたレコ発ライブでメンバーからCDもらった後にユニオンの袋に入れて会場のすみに置いておいたら盗まれたという悲しい出来事があったのだが、本当に返してほしい。

80年代の日本では海外と違いハードコアパンクの音楽面だけが普及し、政治的側面を取り入れない傾向があった。バンドによっては政治性を打ち出すバンドもあったが、内面の動きを歌詞にするバンドが多く、日本のローカルな不良文化を踏襲している世界観のバンドも多い。それは当時の日本が豊かで戦争もなく国内情勢が安定していたことの影響も大きいだろう。

Snuffy Smile周辺だったり、個々のバンドを見ていけば当然色々あるが、メロディック・ハードコアでもそういう漂白の傾向はあり、こういうのは日本の特殊事情である。

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