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ASKAのBUCK-TICK櫻井敦司死去に関する発言について考える:ロマン優光連載263

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263回 ASKAのBUCK-TICK櫻井敦司死去に関する発言について考える

突然の訃報に気持ちが整理できないまま友人と話していた。いや、他の用事があって連絡をとったのだが、自然とその話になってしまった。自分でも意外なくらいショックを感じてた。そうかといって、自分くらいの想いしかない人間はSNSで追悼の弁を述べるのは違うだろうと思っていた。故人を心底愛していたような人たちのことを考えれば、そういう振る舞いは失礼なような気がするのだ。それは私個人の問題で他の人は好きにすればいい。

X(旧Twitter)では、故人の死を自分の主張に利用しようとする人たちがいつものようにわいてるらしい。それについての怒りの言葉を見かけた。新型コロナが蔓延してから、よく見る光景だが、本当に嫌な気持ちになる。こういうのは好きにすればいいとは言えない話だ。

他人の死を陰謀論に利用するのは不快だと知人がポストしていた話になった時、友人がこう言った。「ASKAも言ってましたね」と言った。静かな怒りを感じさせる口調だった。10月24日のことだ。

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BUCK-TICKのボーカリストである櫻井敦司さんの訃報に対するASKA氏のX(旧Twitter)上でのコメントは当然のことながら、様々な人の反感をかうことになった。

とりあえず、ASKA氏の主張の内容の是非はおいてみても、あのコメントはひどいものだと思う。故人を一個の人間として考え、そこに想いをはせるようなものではなく、単に突然に死を迎えた著名人を自説を補完するパーツとして記号的に扱っているとさえとらえられるようなコメントだったからである。ASKA氏のコメントの対象部分は、最近死んだ著名人だったら誰でも代入可能なのだから。

本当に自分が言いたいことを言うために利用しているだけだ。

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