2025年11月、虚偽の拡散で竹内元県議を追い詰めた立花孝志が逮捕され、「国策捜査だ!」と叫ぶバカが湧き上がった。そんなバカども相手に陰謀論で再生数を稼ぐ連中が、被害者の尊厳を平然と踏みにじっている。渦中にいる遺族の存在は、彼らの眼中にないのだろうか。
名誉毀損で立花孝志逮捕の衝撃
ついに、いや、ようやくと言うべきだろう。政治団体「NHKから国民を守る党(N党)」党首の立花孝志が名誉毀損容疑で逮捕された。ここ数年、政党名をコロコロ変えながら、日本の政界とネット界隈に混乱を生み続けてきた男である。
容疑の核心は、兵庫県の内部告発文書問題における、竹内英明元県議に対するデマの発信だ。立花は街頭演説の場で、「竹内議員は、めっちゃやばいね。警察の取り調べを受けているのはたぶん間違いない」などと発言し、SNSを通じて情報を拡散。さらに標的となった竹内元県議が自殺した直後にも「(竹内は)どうも明日逮捕される予定だったそうです」などと虚偽の情報を投稿し、名誉を毀損した容疑である。
これらの虚偽発言に関しては、昨年6月に竹内元県議の妻が兵庫県警に刑事告訴しており、水面下で今回の捜査が進められた結果、ようやく逮捕に至ったというわけだ。
立花逮捕の一報を受けた世間の反応は想像以上に冷ややかだった。立花を問題視してきたオールドメディアの多くが「民主主義の根幹を揺るがす行為」として厳しく批判し、「逮捕は当然」という論調だったのは当然としても、立花を“怪物”に育て上げたネット上でも「やっと捕まった」「まだ捕まってなかったのか」「当然の報いだ」という反応だった。
立花の経歴を見れば、こうした反応も当然だろう。NHK職員時代に不正経理を内部告発し、辞職後は「正義の内部告発者」として注目されたが、やがて炎上を金に換える「ネットタレント」へと変貌。YouTubeチャンネルは常に登録者数60万人前後を維持し、動画1本で数十万再生を稼ぐ。発信の過激さと炎上を収益に変える手口は、まさに“炎上資本主義”の体現者である。
