一方、到達時間ではなく津波の高さでいうと伊豆半島の先端エリアに位置する下田市が31メートル、南伊豆町が25メートルとエグい。
下田市の津波到達時間は13分なのでわりと余裕が……いや、ない。どうにかこうにか高い建物に逃げたとしよう。津波避難ビルに指定されている4つの建物のうちのひとつ、下田地方合同庁舎に逃げた場合。
3階建てなので13メートル程度。津波は31メートルだから……。
はい、ダメー。
……もしや高台にあるのかな? 海抜は……3メートル!? 13足す3で16メートル。津波は31メートル。
はい、ダメー。
そういう理由もあってか、静岡県の想定死者数は10万3000人で全国最多だ。
海抜31メートル以下に住んでいる静岡県民は今すぐ移住してください。早く!
下田市では既存の建物を津波避難ビルとしているが、津波避難タワーという専用の建物が乱立している地域もある。高知県だ。
そんなに備えているのになぜワースト2位なのかと思うだろうが、当然理由はある。
県内の海岸線にある市町村のほぼすべてが10メートルの津波に襲われる高知県。特に黒潮町と土佐清水市は34メートルという全国最大の津波が襲ってくる。
そこで津波避難タワー。例えば黒潮町にあるタワーは高さ22メートルもある!……って、ダメじゃん。
いやいや、海抜約23メートルの高台にあるため、計45メートルの高さになってセーフ!……なんだけど、それは登り切れた場合の話。
地震が起きたら急いで23メートルの高台に上がって、そこから22メートル、7階建てのビル相当を階段で駆け上ってようやく辿り着ける。黒潮町の津波到達時間は7分。
うん、一流のアスリートじゃないと無理レベルだね。