SMクラブの女王様・瑠璃子がSMプレイを通して人々の心の闇や事件を解決する『瑠璃子女王の華麗なる日々』(巻来功士)。
取り上げたいのはそのSMプレイではなく、母が再婚した義父に保険金目当てで命を狙われている小学二年生のエピソード。
物語としては少年の依頼を受けた瑠璃子女王の調教で母は改心し、義父も逮捕。
結果としてハッピーエンドとなるのだが、卑猥なことを叫びながらえげつないSEXをしている母の姿を隣室に寝ていた少年が起きだして目撃してしまうというシーンがイヤすぎて、最終コマで良い母ぶりを披露する姿を見ても「あんなえげつないSEXしてた姿を子供に見られていた人だ……」と思ってしまい、非常にモヤモヤとした気分に。
最後は新田たつお『満点ジャック』の「燃えよ、風林火山拳」編。
満点ジャックと呼ばれる、出来の悪い子供を有名志望校に入学させる凄腕の家庭教師・東大一(あずまだい・はじめ)の活躍(?)を描いたギャグ漫画。ゴルゴ13に酷似した風貌の東大だが、無表情の裏では何も考えておらず、女好きで四六時中勃起している下品でアホな人物だ。
東大が急に阪神タイガースに投手として入団。優勝に導く野球漫画になったり、淫蕩宗教団体と霊能力SEXバトルしたりとデタラメな展開の多い作品だが、「燃えよ、風林火山拳」編では唐突に夢枕獏『餓狼伝』インスパイアの格闘技漫画になってしまう。チキン・ウイング・フェースロックもでてくるぞ!
風林火山拳の奥儀継承者である東大だが、その性格ゆえ師である西極風林拳の大覚和尚に催眠術で奥儀を封じられており、封印を解くには和尚の娘・満湖(あくまで「みつこ」)とSEXしなければならない。
プロレス崩れの武道家・海鳴に狙われているため封印を解く必要に迫られる東大だが、満湖に嫌われているうえに海鳴に襲われたことでEDになってしまっている。
ED克服のために東大は陰茎に靴ベラをそえ、ライバルの一人・美竜とSEX中の満湖を急襲。美竜と激闘を繰り広げる東大だが、蹴られた弾みで陰茎が満湖に偶然挿入、見事に封印が解けることに。
ヒドい! 本当にヒドい!
漫画史上に残るバカバカしい挿入シーンであり、新田たつおの才能に改めて震撼せざるを得ない。

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文/ロマン優光
画像/『マタギ列伝』(上)(矢口高雄/中央公論新社)
初出/『実話BUNKA超タブー』2026年1月号
