在日クルド人のWikipedia
最近のクルド人に対するデマやヘイト発言を見ていると、大災害がおこれば、あのときと同じようなことが起こりかねないという気持ちになる。
Wikipediaの在日クルド人という項目(2024年9月4日現在)を見ると中立性とかけはなれたような記述も多く、そのソースとして在日クルド人に対する根拠不明な記述や事実と異なる記述、誹謗中傷で訴えられている石井孝明氏の関わっている記事が多くみられる。
こういった信憑性があいまいなものでもWikipediaの記事ということですんなり信じてしまう人もいるわけで、こつこつとこういった工作をしている人間がいて実際に効果があがっているのではないかと思う。
一部の在留クルド人の起こした問題をクルド人全体の問題であるかのようにすりかえ、デマを交えながら過剰に煽って、意図的にヘイト対象としてフックアップしてマネタイズしていこうという人は確実に存在していて、本当に警戒するべきだ。
東洋経済オンラインに掲載された『「スキマバイトをやめられない」52歳男性の窮状』という記事ではタイミ―で生活している50代の貧困男性がクルド人デマを信じている様子が記されていて、本当にくらい気持ちになる。
日々の生活に追われていると情報を検証したりする余裕がなくなるのは仕方がないことだ。自分もこういった仕事に関わってなければ、情報を掘ったりしないような気がする。経済的に苦しければなおさらそうだ。クルド人デマに限らず各種陰謀論もそうだが、そういった人たちをカモにして、日々の不満の解消を特定の対象への憎しみに向かわせるようなデマを植え付けていこうという行為は本当に下劣だ。
デマとヘイトでマネタイズできる状況が変わらない限り、同じようなことは続くのであろうし、どうやってそれに対抗すればいいのかはわからないが、せめて流されないようにしていきたいと思っている。