立花氏はみんなでつくる党代表・大津綾香党首の「不明瞭な資金をはじめとした捜査が始まっている犯罪行為を警察の方々と連携して追及する予定です」という発言に対する名誉棄損の裁判で勝ったということをよく発言するが、一方で大津氏がちだい氏の、
反社会的カルト集団『NHKから国民を守る党』の尊師・立花孝志が貼り散らかしている大津綾香党首の顔写真を無断使用しているポスターは、小学校の前に貼られ、子どもたちにも見られている。子どもたちに『ストーカーのやり方』を教えてしまうため、非常に教育に悪い状態となっている。警察は放置。
というXの投稿をリポストしたことが名誉棄損にあたるとした裁判では敗訴している。大津市に対する勝利をやたらと口にするのに敗北のほうの話はしない立花氏。趣深いものがある。
この件の元ポストに関する裁判をはじめ、ちだい氏に対する裁判では何度も負けている(本当にあれだけの裁判を受けて立ち、日々の嫌がらせにもあっているちだい氏はたいへんだと思う)。思い返せば、2021年のマツコ・デラックスとMXテレビに対する訴訟も敗訴しているし、立花氏はやたらと裁判に負けている。ただ、それはあまり世間には知られていない。
しかし、「反社会的カルト集団」という論評が正当なものであると裁判で確定されたことはさすがにダメージがあったのではないだろうか。今後、「反社会的カルト集団」と立花氏やN国を紐づけて語る人は増えていくだろう。今回はその轍を踏むのを避けたかったのもあるだろうし、注目を集めている兵庫県知事選に関わるものや、現職の国会議員相手のものだとマスコミの注目が高く、負けたこと、その内容がメディアで知れ渡るのも嫌だったような気もする。
まあ、なんであれ自分から起こした裁判から逃げるのはどうかと思うし、どんなに相手が逃げたことに詭弁ですり替えようとしても、裁判から逃げたのは立花氏だということは動かないのである。
〈金曜連載〉
画像/2024年10月31日・街頭演説
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PROFILE:
ロマン優光(ろまんゆうこう)
ロマンポルシェ。のディレイ担当。「プンクボイ」名義で、ハードコア活動も行っており、『蠅の王、ソドムの市、その他全て』(Less Than TV)が絶賛発売中。代表的な著書として、『嘘みたいな本当の話はだいたい嘘』『90年代サブカルの呪い』(コアマガジン刊)『音楽家残酷物語』(ひよこ書房刊)などがある。
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