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「この漫画のバッドエンドがとんでもない」ロマン優光のTOP3

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柳沢きみおの『DINO』は柳沢ピカレスク作品の原点であり、作者の意図していないところでバッドエンドになってしまった作品の代表作とも言えるものだ。
12巻にも渡る雑な展開と奇妙な描写に支配された「凄惨」な復讐譚が、決着もつけないまま「主人公は愛車と家族と共に普通の生活を始めました」と唐突に終わるというのはさすがにあり得ないだろう。そして、柳沢ピカレスクはこんな感じの終わり方が多いのだ。
読者に「今まで読んできた時間を返してほしい」と心底思わせるバッドエンドであり、その不快な得難い気持ちを味わい続けたくて、人は柳沢ピカレスクを読み続けるのである。
奇妙な設定とバッドエンドに定評があるホラーの鬼才・関よしみ。ラストシーンでこの後に起こる悲惨な結末を想像させて終わりというのはホラーでは一般的だが、関の場合はこの後に続く登場人物の人生を想像させて何とも言えない気分にさせるようなバッドエンドが多い。
ビルの展望室に立てこもった逃亡中の強盗が人質に自分を笑わせることを要求し、笑わせられなかった者を殺していくという短編『笑わせろ』。素人の一発芸と残酷な殺戮が交互に描かれるシュールな作品。事件に巻き込まれた仲良し男女グループは極限状態の中で「どうせ殺されるから」と互いの秘密や本音を暴きあい、醜い人間性を露わにする。彼らが迎える何とも言えない結末とは。
ほんとうにグッとくる、爽快なまでにやりすぎのバッドエンドで最高である。
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文/ロマン優光

画像/『ビリーバーズ』(2(山本直樹/小学館)
初出/『実話BUNKA超タブー』2026年7月号

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